デイヴィッド・ホックニー展（東京都現代美術館）

清澄白河の東京都現代美術館で開催中の
デイヴィッド・ホックニー展に
行ってきました。
金曜日はナイトミュージアムということで夜まで開いているので
会社帰りです。



東京都現代美術館所有のこの絵がもともとお気に入りで。
（これはグッズで売っていたクリアファイル）

この絵や、何人かの人物画（ブルーノ・マーズとかも）、
リトグラフなどを見ていると
アメリカ人かなと思ってしまうのですが
もともとはイギリス人です。
カリフォルニアを拠点にしていた時期が長く
その頃の絵が多く、そう感じるのかも。

現在はノルマンディーを拠点にしているらしくノルマンディーの自然をiPadを使って表現したり活発に活動しているようです。



ノルマンディーの12ヶ月を巻物のように描いた絵は撮影可能。
彼は、水の表現がうまいなぁと思います。
スプリンクラーの絵もそうですが
ノルマンディーの自然の絵も
雪が軽く積もっている川とか
自然の絵ではありませんが男性がシャワーを浴びている絵の
かかるシャワーの水や身体からしたたり落ちそうな水とか。

人物画で面白いのは、椅子に座っている絵が多いのですが
腰の部分のシャツとパンツと肉のだぶつき、脚の開き具合とかが
リアルで辛辣なところ^m^
顔もこの人みたことありそ～と思うくらい似ていそうな感じ。







iPadで描いている過程の映像はガラスや光の表現の工程が見られて
面白かったです。

ノルマンディーに行ったいきさつや
色・絵の消失点・アトリエやガラスの表現、助手やアプリ・印刷機の話
ピカソやモネなど作家の話などは
友人でもある美術評論家マーティン・ゲイフォードとのやりとりを記した本
｢春はまた巡る｣で読みましたが
この本もとても面白かったです。

タグ：デヴィッド・ホックニー 美術館 美術展 清澄白河

コメント 5

デイヴィッド・ホックニーは、初めて聞いたお名前でしたが
ポップな明るい色使いが綺麗ですね。
ipad で絵を描くがなんとも現代的！
by kuwachan (2023-08-20 06:20) 

独特のタッチの絵ですね。
少し懐かしさも感じるような、そんな雰囲気に思いました。
by YAP (2023-08-20 14:55) 

ふにゃいのさん、長年のファンで著書もお読みになっているから、捉え方、見せ方、表現のしかたがとっても上手。
人物の腰の部分、脚の部分、まさに、いくつかの絵が浮かんできます。
水もそうだけど、違う着眼点での表現、「ありえない」でなく「こう見えることもある」を明快に見せる。彼のユニークさでしょうね。
ノルマンディーの12ヶ月、丁度湾曲した場所を撮ってるから、ようすが伝わりますね。
by TaekoLovesParis (2023-08-20 15:24) 

明るくポップな画が、見ていて和みます。
やっぱり画は書き手のセンスであって、道具は選ばないんですね。
by ナツパパ (2023-08-22 09:19) 

＞kuwachanさん
そうなんですよね。もちろん中には葛藤を感じる絵も
色々あるのですが、ノルマンディーの絵は
明るい緑色が印象的です。

＞YAPさん
やはり現代絵画ならではの表現ですね。本を読むと色のことだったり
ipadならではの色の出し方のこだわりとかも分かって
面白かったです。

＞TaekoLovesParisさん
iPadでの描画ってもともとは私的には否定的な気持ち
だったのですが、今回ホックニーの描く過程をみて
そんなこともないなと思いました。
絵が素敵な方ってやはりもともとの写実的な絵が
技巧的にみんなうまいですよね～。
そこからどう魅力的な絵が描けるようになるかが
鍵だと思うのですが、ホックニーの本を読むと
やはり考えて描いてるんだな～と思いました。

＞ナツパパさん
明るい色彩は見ていて楽しいですね。
道具は選ばない、確かに。
スグ直せるじゃん、消せるじゃんと思っても
やはりセンスや絵の魅力とは別の話ですね。
デジカメ写真も同じか…
by ふにゃいの (2023-08-22 23:18)